日ごろから「ラオスに井戸を贈る運動」へのご協力ありがとうございます。
全国明社では認定NPO法人 日本国際ボランティアセンター(JVC)の「ラオスに井戸を贈る運動」に協力するため
皆さまから古ハガキや書き損じのハガキを頂いて、それをJVCに送りラオスの環境整備と
飲み水確保のため井戸の設置の一助を担ってきました。
JVCの今井代表理事、ラオス事業担当の木村氏、現地駐在員の山室氏の3名より
令和元年9月11日にJVC本部にてラオス事業の報告会がありました。
以下はその要約になります。
報告者 ラオス事業担当:山室良平さん
○明社の支援によって作られた井戸(2019年現在)
・サワンナケート県のアサパントン郡、ピン郡の5村(浅井戸3件、深井戸2件)
・浅井戸は主に手掘りでも水が出てくるような地下の水位が高い場所でコンクリート状のリングを重ねて
その上に屋根を付けている。
・深井戸はドリルで掘削しコンクリートで整備してポンプを取り付けている。
・昨年はラオス政府からの許可が出ずに掘削作業ができなかったが、2019年は4月~7月までの乾季に作業を実施した。
2020年は3~4月頃の作業を予定している。
・一番水がない乾季に掘らないといけないので掘る前の現地調査は必須。
・住民に井戸の修理を教えることでかなり長持ちする。
○ラオスの環境について
・森の保全も含めての支援をしている。
・主食はもち米、山でとれるキノコ(シメジ、シイタケ)などを現金収入としている。
・経済特区があり企業を誘致しての大規模なプランテーションの建設などを政府が推奨しているが、
村民が普段使っていた土地や森、河川などが奪われてしまっている。
・ダム建設などがあるとそこの地域の住人は強制退去されられるなど軋轢がある。
・森林を伐採して工場やプランテーションなどを作ることで里山が消えて水が枯れている。
・誘致した企業によって河川の汚染などが出ても政府は対応していないので、住民共同で使っている
森や河川など詳細な地図を作ってそれをもとに住民の権利主張の手助けをしていく。
・洪水がたびたび起きるため高床式の建物が多い。
ラオスでの生活でつらかったこと
①自転車に乗っていると犬に追い掛け回されて噛まれること
②現地調査をしてサンダルで歩いていたら切り立った川岸から落ちそうになったこと
③国道10号線を走っていた時に片側一車線なのに追い越しがひどかったこと
ラオスでの生活で楽しかったこと
①現地の村人と話が合った時
②世界遺産のルアンパバーンに行けたこと
③ビアラオというビールが安いこと(大瓶で130円くらい)
○ラオスでの夢や今後どうしていきたいか
・ラオス事業を通してみんなが協力して肩を組んで活動できるとよい
・夢はラオス農民組織の日本支部代表になりたい(政策提言のため)
今後ともご協力くださいますようお願い申し上げます。