平成30年度の理事会において、令和元年度より新たな人材養成事業「明社志民カレッジ」の開催を決定した。
この人材養成事業は、地域の課題や社会的課題に自発的かつ自主的に行動できるリーダー育成を目的としたものであり、
時代に即した課題を取り上げ、基礎学習と共に具体的活動のノウハウを身につけることを主眼に置き、
今年度は「災害」をテーマで3回にわたって開催することとなった。そして、第1回「志民カレッジ」を
令和元年6月29日(土)~30日(日)1泊2日の日程で、岩手県の「国立岩手山青少年交流の家」で開催。9名の受講生が講義を受けた。
プログラムは、1日目に岩手大学名誉教授の齊藤徳美氏の「地震津波の基礎知識」「復興の現状と課題」と題して講義が行われ、
津波の発生原理と発生後の影響を学ぶと同時に、8年経過した東日本大震災の復興状況現状と、町づくりの
課題の一つである“生業(なりわい)”と安全を守る街づくりについての提言をいただいた。
夜のミーティングでは、学習を振り返り、災害についての意見交換やボランティアのあり方などを話し合った。
2日目は、「NPO法人陸前たがだ八起プロジェクト」代表理事兼事務局長を務める蒲生哲氏の体験を語っていただいた。
陸前高田オートキャンプ場「モビリア」の支配人だった蒲生氏は、震災直後、キャンプ場に被災者が殺到し、
キャンプ場がそのまま仮設住宅地となり、自治会をつくり避難者への支援する中で、ボランティアとしてさまざまな活動を
展開してきた蒲生氏の講話は、活動の取り組み方やボランティアのあり方などを学ばせていただけた。