明るい社会づくり運動埼玉県協議会(加藤玄静会長)は、南三陸「歌津夏祭り」に合わせ平成29年8月6日(日)~7日(月)に「子ども交流バスツア-」を計画し、5才~12才の子ども12人、大人16人の総勢28人が参加しました。
6日午前8時大宮駅前を元気にバスは出発、一路宮城・南三陸町に向かいました。車中では、震災津浪襲来の様子や悲惨な出来事などの学習時間を取りました。予定通り午後1時40分、宿の「まなびの里:いりやど」に到着しました。
1泊2日の行程はつぎのとおりです。
到着後、水着に着替えて今年開設した海水浴場「サンオ-レ・そではま」に向いました。
海無し県の埼玉では、海水浴が初めての子もいて、しょっぱい海水を飲んで、泣き出す子どもも。海で泳いだり、砂の泥団子を投げ合ったりし、弾ける元気で浜辺を走り回ったりして、満足した海水浴を楽しみました。その後、着替えを済ませ、「歌津夏祭り」会場へ向かいました。5時前に会場入りし、各自が2000円のお小遣いを握り締め、祭りを楽しみながらの夕食をとりました。
6時からは、震災以来、被災を支援活動している「サンシンズジュニア-」と石垣島出身の「BEGIN」が応援に来ました。来場者全員が参加しての盆踊りを楽しんだ後、祭り会場を後にしました。
宿に戻り、お風呂で一日の疲れを取った子どもたちは就寝。ほとんど大人は、震災以来の親戚同然のお付き合いをしてきた地元の方々と酒を酌み交わし、夜遅くまで話が弾みました。
翌7日、宿を出発前に全員で写真をパチリ。
「ひころの里」に移動し、急な斜面の堤に足を取られながら、大きく成長することを願い全員が一本ずつ「サツキ」を植樹しました。そこで行ったカブトムシ採りは、子どもたちにとって初体験。目を輝かせて地元のお兄さんの虫取り講座を熱心に受けた後、仕掛けのある「ひころの里の森」に分け入り、手づかみでカブトムシを取った子も。子ども達全員にお土産の籠に入ったムシをプレゼント。大喜びの子ども達でした。その後、防災対策庁舎へ向かいました。
献花・お線香を手向け慰霊し、語り部の佐々木光之さんから、防災対策庁舎の凄まじい津浪襲来の当時の様子を聞いた後、旧戸倉中学校に立寄り、大川小学校へ向かいました。
大川小学校では、子どもたち全員が献花し、お線香を手向け慰霊しました。12時ちょうどに次女を亡くした佐藤敏郎先生と合流。現地・大川小で先生から直に、その当時の悲劇の様子を聞きました。なぜ50分間も校庭に留まり、すぐ裏のなだらかな裏山に避難しなかったのか、子どもたちも先生と一緒になって考えていました。親御さん達は涙ながらに聞き入り、「なぜ50分間も?」の疑問が心に残りました。
その後、一路、帰路に! 上品の郷(道の駅)でお土産の買い物時間を取りました。両手にお土産一杯! 午後2時、全員が車中で感想発表しながら、午後8時、家族が待ち受ける大宮に無事到着しました。
(埼玉県明社ツア-実行委員長 酒井清)